mandragora 　地中海地方産のナス科の有毒植物。吐剤や麻酔や催眠剤として用いられた。多肉質の根があり、しばしば二股に分かれていて人間様の形をしていることから様々な伝説が生じた。 　発生については、無実の罪によって処刑された男が断末魔に洩らす精液によって生じると信じられ、絞首台のそばに生えていると考えられた。またその根を引き抜く際には直接手で触っては危険なので、犬を紐で結び付けて抜かなければならないという。 　またジャンヌ・ダルクを告発したキリスト教者によれば、彼女は常に胸の谷間にマンドラゴラを挟んでいて、その神秘的な力もすべてこの植物から授かったものであるという。
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