乳房という器官はその大小や形状が関心事となるが、他の動物に於いては乳首の発達はあっても乳房の発達というものはあまり見られないものである。周知のように母乳の出具合などの生物学的機能と乳房の大小には関連がない。つまり乳房が脹らまなければならない必然性はないのである。

 では何故人間の乳房は脹らんだのであろうか。デズモンド・モリスによれば、直立した人類は対面して性交を行うようになったため、臀部の複製として乳房は発達したという。つまり性交相手をより欲情させるための機能として発達したというのである。欲情を刺戟するものはすなわち崇拝物(フェティッシュ)となる。それ故、人間の乳房に対する関心はエロティックなものといえよう。

  
 
 

 乳房をその外観から評価するに当たっては、左図に示したように大別して「大きさ」・「形状」・「張り」の三つの観点が存在するであろう。

 まず第一に眼に付くのはやはりその大きさである。形状や張りは服の上からでは判別できないが、大きさには服の上からでも容易に想像がつく。他者の注意を喚起するためには、その大きさを拡大することが最も効率的な手段である。

 次には形状、そしてその張り具合というものへと観点は移行して行く。これは「服の上から見る」、「服を脱いだ状態を見る」、「触ってみる」という、行為の発展と共に深化するものでもある。

 以下に特徴的な乳房についてみてみたい。

  大きさでは「特大」、形状では「林檎型」そして「張りのある」このような乳房は非常に目立つ。   大きさでは「豊満」ないし「特大」、形状では「林檎型」そして「張りのある」乳房。
  大きさでは「豊満」、形状では「梨型」。張りはあまりなくやや垂れかけている。張りがあれば「特大」とみなされる。   大きさでは「豊満」、形状では「梨型」。張りがなく垂れている。
  大きさでは「大振り」、形状では「お椀型」。日本人に多い形状。    大きさでは「小振り」、形状では「お椀型」。
  大きさでは「小振り」、形状では「皿型」。   大きさでは「小振り」、形状では「梨型」でやや垂れている。張りもない。
   大きさでは「未熟」あるいは「蕾」、形状では「皿型」だが発達しだいで変化する。    大きさでは「小振り」、形状では「お椀型」で均整の取れた美しい乳房。
  大きさでは「小振り」、形状では「お椀型」で張りのある乳房。    大きさでは「小振り」、形状では「お椀型」。で張りのない乳房。
  大きさでは「豊満」、形状では「梨型」で両側に張り出した乳房。    大きさでは「豊満」、形状では「円錐型」。で乳首が上方に向いた張りのある乳房。
  
 
参考文献