UFO現象が引き起こす現実的な事例をケース別に次のような分類を試みたい。
 まず考えられるのは、実際に目撃したという場合、これは遭遇ケースと分類できるであろう。そして、見ていなくても何かの痕跡が後から発見された場合、これを痕跡ケースと呼ぶ。さらに目撃もしていないし、痕跡も残っていなくても、別の方法でUFO現象を認知した場合、これを感応ケースと呼ぶ。
  
ケース名称 分類 内容
痕跡ケース 直接痕跡 着陸痕、エンゼル・ヘアー
間接痕跡 写真、ビデオ、録音、レーダー記録、歴史的記述
遭遇ケース 第一種接近遭遇 目撃
第二種接近遭遇 第一種接近遭遇+物理現象
第三種接近遭遇 UFO搭乗員との接触
第四種接近遭遇 UFO搭乗員による誘拐、インプラント
人間によるUFO捕獲、搭乗員拘束
感応ケース 直接感応 ESP能力による精神的接触
間接感応 直接感応者を通しての接触
  
 遭遇ケースの分類として使用している、接近遭遇はアラン・ハイネック博士の命名であるが、その意味する内容については、多少異なった分類をしている。
 第二種接近遭遇の場合は、あくまでもUFOの目撃のあったものに対しての物理的影響のあったものとする。つまり、その目撃に対応しているという意味で個別的な事例であるもの。痕跡ケースに含めるものは、UFOの目撃と痕跡が対応していないもの、また複数の事例により痕跡のみでの検討価値もあるものとする。
 従って、痕跡ケースという分類は、第二種接近遭遇の中に包含できないものを取り込むことができるという点で、採用する価値があると思える。
●ハイネック博士の分類
UFO目撃者から観測されるパターン別に分類したもの。
1.夜間発光体   夜間に目撃され、主に発光を伴うUFO。
2.日中円盤体   日中に目撃されるんUFO。
3.レーダー・目撃物体   レーダと肉眼で同一物体と確認されたUFO。
4.接近目撃物体
(形態の細部が確認されたUFO)
第1種接近遭遇 至近距離からの目撃。物理的影響を与えないもの。
第2種接近遭遇 周囲の生物や環境に何らかの物理的影響を及ぼすもの。
第3種接近遭遇 UFOの内外に搭乗者を目撃したもの。
 
●ジャック・ヴァレーの分類
ヴァレーはUFOの行動のパターンから分類を行っている。
タイプ1 着陸ないし低空飛行するUFO A 地上を低空飛行。
B 水上を低空飛行。
C 着陸して搭乗者が出現。
D 地上の物体を追尾する。
タイプ2 葉巻型・母船型UFO A 移動中。
B 滞空して小さなUFOが出入りする。
C 目撃時に母船と小UFOが離れている。
タイプ3 円盤型・球形・長球型UFO A 落ち葉の落ちるような飛行。
B 接近飛行、滞空、移動飛行。
C 停止状態で光や電磁波の変化を示す。
D 単独ないし複数での不規則な飛行。
E 急旋回や方向転換して飛び去る。
タイプ4 移動中のUFO A 同一の飛行パターンの継続。
B 飛行機に接近して飛行パターンを変える。
C 編隊・艦隊飛行。
D ジグザグまたは上下移動しながらの飛行。
タイプ5 非物質的なUFO A ぼやけた発光体。
B 運動する星のような物体。
C 流星よりは遅い直線飛行。